要旨
来年は沖縄の本土復帰50周年に当たり、その特別記念事業として平和教育事業を実施することが最も適切で有意義であると考えられる。この事業は、令和3年度・4年度の2年間、県内の小・中・高校生に対し、平和の原点である沖縄の平和祈念公園やひめゆり平和祈念資料館の見学を行う教育旅行である。この旅行を通じ平和の大切さや尊さを実感し、理解してもらうことが可能になる。
他方、県内の貸切りバス事業は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言や旅行の自粛・中止等により、令和2年度は前年度比で約56億円(約82%減)の売上げ収入の減少となっており、極めて厳しい経営状況にある。
このような状況に鑑み、本土復帰特別記念事業としての平和教育事業を計画的・広範囲に行うためには、現在、休業状態にある貸切りバスを活用することが有効であると考えられ、貸切りバスの支援にもなる。
ついては、特別記念事業としての平和教育事業に財政支援を行うよう配慮してもらいたい。 |