陳情文書表

受理番号第101号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年6月3日 付託年月日令和3年6月15日
件名 貸切りバス事業への支援を求める陳情
提出者一般社団法人 沖縄県バス協会
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要旨


 来年は沖縄の本土復帰50周年に当たり、その特別記念事業として平和教育事業を実施することが最も適切で有意義であると考えられる。この事業は、令和3年度・4年度の2年間、県内の小・中・高校生に対し、平和の原点である沖縄の平和祈念公園やひめゆり平和祈念資料館の見学を行う教育旅行である。この旅行を通じ平和の大切さや尊さを実感し、理解してもらうことが可能になる。
 他方、県内の貸切りバス事業は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言や旅行の自粛・中止等により、令和2年度は前年度比で約56億円(約82%減)の売上げ収入の減少となっており、極めて厳しい経営状況にある。
 このような状況に鑑み、本土復帰特別記念事業としての平和教育事業を計画的・広範囲に行うためには、現在、休業状態にある貸切りバスを活用することが有効であると考えられ、貸切りバスの支援にもなる。
 ついては、特別記念事業としての平和教育事業に財政支援を行うよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

 県教育委員会では、平和教育を教育の主要な施策に位置付け、児童生徒の発達段階に応じて、平和で民主的な国家及び社会の形成者としてふさわしい資質を育成しております。
 コロナ禍にあっても、各学校においては、タブレットを用いた調べ学習や新聞記事を用いた平和について考える授業など、年間を通した指導計画の中で、様々な工夫を行い平和教育に取り組んでおります。
 県教育委員会としましては、関係部局と連携を図り、感染状況を見据えながら、体験的な学びを重視する観点から、各学校に対し戦跡巡り等のフィールドワークや平和関連施設の積極的な活用を促し、平和教育の充実に努めてまいります。