要旨
令和2年9月8日に沖縄防衛局の設計変更承認申請書が公表され、今なお多くの戦没者遺骨が残る沖縄本島南部地域が新基地建設に係る埋立用土砂の供給地として計画されていることが明らかになった。同地域は、沖縄戦跡国定公園に指定されているとおり、さきの大戦で激戦地域となり、多くの一般住民等の貴い命が奪われた。戦後76年を経過した現在まで遺骨収集は続けられ、同地域には、いまだ発見されない戦没者の遺骨があることは明らかな事実である。祖先を崇敬し親愛の情念が深く、死者の魂の安らぎを大切にする県民の思いからすると、新基地建設に対する賛成、反対の立場を超えて、遺骨を含んだ土を埋立てに投入、使用することは許されない。これは県民に共通する心性であり、死者への礼節である。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 沖縄本島南部地域からの土砂の採取計画を断念すること。 |