陳情文書表

受理番号第199号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和3年9月10日 付託年月日令和3年9月29日
件名 嘉手納基地からの騒音及び悪臭被害増大に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨


 嘉手納町においては、米軍基地から昼夜問わずまき散らされる激しい騒音や、航空機のエンジン調整等で排出される排気ガスの悪臭による被害にさいなまれ続けているが、ここ数か月被害状況は悪化している。
 本町の騒音測定調査によると、8月11日には70デシベル以上の騒音がロータリープラザ測定局において90回、嘉手納町役場測定局で75回測定された。また、翌12日には、「ここ1週間爆音もひどいが、排気ガスの臭いもすさまじい」など、多くの苦情が本町に寄せられており、町民の怒りは頂点に達しつつある。
 日米両政府においては平成22年に日米安全保障協議委員会の共同発表で確認された嘉手納基地における負担軽減(嘉手納におけるさらなる騒音軽減)に基づき、町民が実感できる有効な対策を早急に講ずることを強く求める。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 「嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置」を遵守すること。
2 嘉手納基地への外来機の飛来を禁止すること。
3 米軍再編に係る嘉手納飛行場の訓練移転に関する訓練計画を一層拡充すること。
4 嘉手納基地における負担軽減(嘉手納におけるさらなる騒音軽減)に基づき、町民が実感できる有効な対策を早急に講ずること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 嘉手納飛行場では、昼夜を問わない訓練やエンジン調整、外来機の度重なる飛来などにより、騒音や悪臭などの被害が増大し深刻な問題となっております。
 県としては、これ以上、地元の負担増になることがあってはならないことから、令和3年11月に内閣官房長官に、令和4年9月に防衛大臣に対し、同飛行場における航空機騒音規制措置の厳格な運用、同飛行場所属航空機の県外、国外への長期にわたるローテーション配備、外来機の飛来制限など、地元が負担軽減を実感できる取組を行うよう要請しており、令和4年6月には、知事から総理大臣に対し、外来機の飛来制限を米側に申し入れるよう求めたところです。
 今後ともあらゆる機会を通じ、三連協とも連携し、日米両政府に対し粘り強く働きかけていきたいと考えております。