陳情文書表

受理番号第79号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和3年4月6日 付託年月日令和3年6月15日
件名 9月8日を「クバの日」として条例を制定するよう求める陳情
提出者特定非営利活動法人 球葉の緑化推進協会
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要旨


 私たちは、クバ(球葉)の重要性を知らない世代が多くなり、その有用性を伝承する人もほとんどいなくなっている事実を憂慮し、特定非営利活動法人球葉の緑化推進協会を結成した。
 クバは、古代より沖縄固有の植物として、おもろそうし、琉球国由来記及び中山世鑑など、沖縄の古書文献に頻繁に登場し、琉球開闢以来その神秘性が注目されている。沖縄のパワースポット(琉球七御嶽)での儀式空間の主役として、歴史、民俗本、観光等のガイドブックにも紹介されている。クバの葉で、扇やかさ、ひしゃくを作り、与那国ではクバの実でみそを造り、久米島では芯を取り出し山羊汁に食材として利用している。また、大東島では建築用の柱、床板、屋根などに使用されていた。さらに沖縄空手の古武道の六尺棒、ヌンチャク、トゥンファー、弓などを創作していた。校庭、公園や街路樹にりんりんとしているクバの姿は、南国らしい緑を代表する風情をつくり、クバを資材とする産業づくりのポテンシャルはロマンにあふれ、新しい文化産業の柱にもなる。
 また、クバの葉は1メートル以上に広がっているため、効率よく二酸化炭素を吸収し、CO₂排出の問題に有益に寄与する植物であることから、SDGsの一環として、植林活動を沖縄ぐるみで展開することを目標としている。 
 ついては、語呂合わせで9月8日を「クバの日」とする条例を制定するよう配慮してもらいたい。