陳情文書表

受理番号第223号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年12月1日 付託年月日令和2年12月8日
件名 那覇市立夜間中学校(学級)の設置を求める陳情
提出者那覇市立夜間中学校(学級)の設置を求める会
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要旨


 私たちは文部科学省が全国的に設置を促している公立夜間中学校を那覇市内で設置できるよう関係各所に働きかけている。沖縄県における公立夜間中学校の必要性は既に県議会においても議論が交わされており、沖縄21世紀ビジョン基本計画にも「戦中戦後の混乱により義務教育未修了となった方々に対して必要な学習機会の提供等」の推進について盛り込まれている。
 国は、令和2年度より設置に向けた市町村向けの補助制度を設けるなど、その取組を加速させており、県教育委員会も県内市町村教育委員会に対してその検討委員会の設置を求めている。その求めに応じた那覇市教育委員会は設置検討委員会(ワーキンググループ)を設置し、その是非について議論を重ねているが、設置主体が県となる可能性もあることからその設置を県に求めたいという姿勢が見られ、市立夜間中学校の設置の検討が進んでいない状況だと言わざるを得ない。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 令和2年度中に設置主体を県にするのか市町村にするのかを決めること。
2 県は県内に1校設置できるようその目標年度を定めること。
3 パイロットケースとして那覇市立夜間中学校(学級)を設置させること。
4 那覇市を含む設置検討に取り組む自治体に県からの財政的、人的支援策を提示すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

1及び2 
  県教育委員会では、これまで、夜間中学に関し、有識者や市町村教育委員会等を委員とする「公立中学校夜間学級等設置検討委員会」を開催し、ニーズ調査を基に市町村及び県を設置主体とする複数の案を取りまとめ、令和2年2月に、市町村に対し設置検討を依頼しております。
  市町村では、那覇市が令和3年度中に改めてワーキングチームによる検討を行うとともに、今後10市町村においても検討を行う予定と聞いております。
  県教育委員会としましては、地域における対象者の情報を把握しやすいことや、通学距離が短く負担が少ない等から、まずは市町村での検討を促しているところであり、市町村の取組状況を踏まえ、庁内で対応の検討を進めていきたいと考えております。
  また、学校の設置に当っては、環境整備や人員確保等について関係機関との調整も必要となることから、現時点では目標年度の設定を行わず、取組を進めているところです。

3及び4
  現在、那覇市においてワーキングチームを立ち上げ、検討が行われていることから、その状況を注視しているところです。
  また、夜間中学の新設準備・運営に関しては、文部科学省による支援制度が設けられており、県教育委員会では随時、那覇市を含め、市町村に周知しているところです。
  人的支援についても、対象となる生徒の規模に応じた教職員の定数配置に加え、状況に応じて加配職員や非常勤講師等の配置を検討していくこととしております。