要旨
昨年12月、防衛省によるうるま市石川東山ゴルフ場跡地における「自衛隊訓練場設置計画」が突然持ち上がり、所在地の石川、うるま市のみならず、県内を揺るがす大きな問題となっている。候補地周辺は静かな住環境地域で、近くには石川岳があり、自然環境にも触れられ、住民が快適に過ごしている地域である。地元住民や自治会、うるま市、沖縄県にも計画が知らされず、突如発表されるというあまりにも乱暴で住民無視の計画に地元の動揺は隠せない。
候補地に隣接する県立石川青少年の家には、自然体験学習の場として年間４万人もの児童生徒が訪れる。このような場所に自衛隊訓練場が建設されれば、住民の生活環境が根底から脅かされ、子供たちの健全育成にとって大きな支障を来すことは明らかである。また、宮森小ジェット機墜落事故という悲惨な事故をほうふつさせるとして地域の反発はより大きく広がっており、地元自治会だけでなく、自衛隊訓練場設置計画の断念を求める市民一体となった運動が展開されている。
ついては、県民の福祉向上・生命と財産を守る立場の沖縄県議会として、地域の声に寄り添い、住民の生存権に大きく関わる自衛隊訓練場設置計画の白紙撤回を政府関係機関に強く求めるよう下記事項につき配慮してもらいたい。
記
１ 自衛隊訓練場設置計画を白紙撤回するよう決議すること。
２ 計画の白紙撤回に向け関係機関に意見書を提出すること。 |