陳情文書表

受理番号第94号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年5月12日 付託年月日令和3年6月15日
件名 国際線航空会社の支援に関する陳情
提出者那覇空港国際線航空会社連絡会
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要旨


 国際線運航航空会社は、新型コロナウイルスの影響による入国制限措置を受け昨年度から全便運休の状態が続いており、キャセイドラゴン航空、イースター航空及びエアアジアの3社が事業悪化のため那覇空港から撤退した。現在18社がどうにか支店機能を維持しているが、収入が一切入らない状況で固定費だけが大きくのしかかり、深刻な経営危機に直面している。また、那覇空港における検疫体制は様々な課題を抱えたまま一年余りが過ぎたが、国際線旅客の受入れが困難なままである。コロナ禍における入国制限措置や検疫体制の整備は、個々の企業努力で打開できる問題ではない。我々は、一日も早い沖縄路線の復便に向け準備を整えているが、運航再開の見通しが立たず大変な苦境に立たされ続けている。これまで我々は沖縄県のインバウンド収益に貢献し、またコロナ収束後は、多くのインバウンド旅客を迎える大きな役割を担う立場であると自負している。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 那覇空港における検疫体制の早急な整備に対する支援・協力について
(1)県内の医療資源を提供すること。
(2)検疫所へ人的支援を行うこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1の(1)について
 那覇検疫所における検査で新型コロナウイルス陽性者が判明した場合の対応について、沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部、医療機関及び消防機関等の関係機関において、受け入れや搬送についての連絡や対応手順等の連携体制が構築されており、発生時を想定した机上訓練も実施しております。引き続き連携体制の強化に努めてまいります。

1の(2)について
 国際線再開のためには、検疫が徹底されることが重要であることから、国の責任において検疫所の体制強化が必要であると考えております。
 那覇空港国際線の再開に向けて、那覇検疫所那覇空港検疫所支所、沖縄地区税関那覇空港税関支署、福岡出入国在留管理局那覇支局那覇空港出張所、大阪航空局那覇空港事務所、那覇空港ビルディング株式会社、国際線就航航空会社等の関係機関による意見交換会を開催し、各機関で把握している情報や課題の共有を行っております。
 再開にあたっては、空港の検疫体制の整備が前提となることから、全国的なワクチン接種の状況や県内の感染状況等を勘案しながら、検疫体制の整備に向けて関係省庁に対する要請を検討してまいります。