要旨
令和5年2月21日に嘉手納町かでな未来館にて開催された中部地区のしまくとぅば普及団体の活動実績報告と情報交換会議において、しまくとぅばはユネスコが独立した言語として認める6つの言語圏に入っていないことから、造語ではないかと県しまくとぅば普及センター長に対し質問したところ、造語だとの回答があった。また、県の各関係部署にも確認したところ、同様な見解であった。つまり、しまくとぅばは、琉球・沖縄人のアイデンティティーとしての心のよりどころの役目を持たない造語であり、その造語を用いた「しまくとぅばの日」は条例としての根拠を失うものである。
琉球諸語はユネスコが定めた奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語の6つの言語圏に分かれ、この中にさらに各集落ごとの「ウマリジマ」の言葉がある。琉球諸語の普及・継承は、まず、言語圏別に分けてさらに地域ごとに分けて行うべきある。
ついては、しまくとぅばの日の条例を白紙に戻し、琉球諸語の日と改めるよう配慮してもらいたい。 |