陳情文書表

受理番号第206号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年9月15日 付託年月日令和3年9月28日
件名 ヘイトスピーチ規制条例に関して具体的で中身が見える議論を求める陳情
提出者*****
要旨


 私は、ヘイトスピーチに不安を感じている市民の一人である。
 那覇市役所前で5年以上も続けられてきた差別的な発言を含む街頭宣伝は、市民の抗議活動により今は沈静化しているが、他所(インターネット、街宣車、辺野古等)ではヘイトスピーチが行われている状況である。
 県議会においてヘイトスピーチ規制条例制定に向けて議論はされているものの、県の担当部署による検討会議の内容は明らかにされず、どのような条例ができるのか市民には伝わってこない。ヘイトスピーチを止めるための条例に関わる具体的な議論と制定過程を広く市民に公開し、また具体的で活発な議論を誰もが見える形で行ってこそ関心を持つことができるのではないか。条例が市民のために、沖縄県に根づいたものにするためには情報を共有することが求められている。
 そのために現状の情報を速やかに公開し、また建設的な議論が可能な専門家の人選が行われることを望む。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県は差別を止めるために何ができるのか、具体的な議論をすること。
2 県は反差別に詳しくかつ抑止のための具体的な議論、提案が可能な専門家を招聘すること。
3 県は検討会議の内容を公開すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

1~3 県では、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」の趣旨を踏まえ、法制的な論点を整理するため有識者から意見を伺い、条例制定の議論を進めてまいりました。
 令和5年3月31日には、全ての人の人権が尊重される不当な差別のない社会の形成を図ることを目的として、「沖縄県差別のない社会づくり条例」を公布し、令和5年4月1日に一部施行しました。
 県としましては、本条例の周知に努めるとともに、社会全体で不当な差別の解消に向け、引き続き取り組んでまいります。