陳情文書表

受理番号第14号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年1月25日 付託年月日令和3年2月16日
件名 大浦湾のチリビシのアオサンゴ群集と長島洞窟の調査を行い天然記念物に指定することを求める陳情
提出者名護市議会議長
大城 秀樹
要旨


 2007年、公益財団法人日本自然保護協会により調査が行われた大浦湾のチリビシのアオサンゴ群集は、遺伝子解明の結果、石垣島や勝連半島周辺のアオサンゴ群集と異なる遺伝子型を有することが分かった。これらの研究結果は大浦湾のアオサンゴ群集がかけがえのないものであることを示唆している。
 一方、辺野古崎沖合にある長島の洞窟について、2014年、藤田喜久氏(県立芸術大学准教授)が調査を行い、サンゴ礫が付着した鍾乳石の存在が確認された。カルスト地形専門家の浦田健作氏(九州大学・日本洞窟学会元会長)によると、石筍にサンゴ礫が付着して成長した鍾乳石は珍しく、より詳細な調査が必要とのことである。日本自然保護協会は2018年8月末、辺野古海域の調査と長島洞窟の地形と堆積物の状況を記録し測量を行った結果、辺野古周辺の地域が数万年から数十万年にわたる海面の変動に関連した自然史の解明につながる可能性の高い場所であることが分かってきたが、その証明には多角的な調査が必要である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県は、生物多様性の豊かさを象徴する大浦湾のアオサンゴを調査し、天然記念物に指定し保護すること。
2 県は沖縄の自然史解明につながる長島洞窟の調査を行い、天然記念物に指定し保護すること。