陳情文書表

受理番号第124号の4 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和4年8月9日 付託年月日令和4年9月30日
件名 令和4年度美ぎ島美しゃ(宮古・八重山)圏域の振興発展に関する陳情
提出者美ぎ島美しゃ市町村会
会長 石垣市長 中山 義隆
要旨


 このたび、美ぎ島美しゃ市町村会は、宮古・八重山圏域における喫緊の課題や財政的に解決が困難な課題等を次のとおり取りまとめた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 一般公共海岸の保全及び適正な管理について
  離島における一部の一般公共海岸では、行楽・観光シーズンに浜辺や後背地等の海浜区域において、利用者への営業行為等による不当な客引き、車両の乗り入れ、マリングッズをレンタルするためのテント等の占用物設置、たき火やバーベキュー行為等が散見され、当該行為を不安・不快に感じた市民・観光客からの相談や苦情が寄せられている。これら行為を放置すると、離島の観光イメージが低下し、ひいては県全体の観光振興にも悪影響を及ぼす。
  ついては、管理者である県知事は、法の趣旨に照らし、禁止行為や迷惑行為等を未然に防止または発覚後に厳重かつ速やかに対処する等、一般公共海岸の厳重な保全及び適正な管理を行うこと。
2 クルーズターミナルの建設について
  石垣市へのクルーズ船寄港は、令和元年に過去最高の148回(全国5位)、36万8000人を記録した。また、令和3年春には20万トン級対応の国際クルーズ船専用岸壁が完成し、今後さらなる来訪者増が見込まれる。しかし、出入国に関する手続は、スペースの狭い船内通路等で行われ、多大な時間を要するため、受入れ機能を拡充・強化する必要があるが、新たなクルーズターミナルの建設には、多額の費用を要する。
  ついては、クルーズターミナルビルの建設費用を支援すること。
3 県営宮古広域公園の早期整備について
  県は、前浜地区に県営宮古広域公園の整備を決定し、平成29年に基本計画及び環境影響評価方法書を策定、令和2年4月には都市計画決定を告示したが、令和3年12月時点の進捗状況は事業費ベースで1.9%である。本公園には多くの市民が期待を寄せているため、地域住民の意見を十分に反映し、地域特性を生かしたにぎわいのある拠点として整備を早期に進める必要がある。
  ついては、県営宮古広域公園の早期実現に向け、より一層の事業の進捗向上及び地域と一帯となった取組を強化すること。
4 平良港のさらなる機能拡充に向けた支援について
  平良港は宮古圏域の物流拠点として重要な役割を果たしているが、貨物船の大型化や寄港回数の増加等により、荷さばき施設の不足、荷役の効率性・安全性向上及び大規模地震時の緊急物資輸送の確保が喫緊の課題となっている。平成24年度から平良港漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業が進められ、平成29年12月に耐震強化岸壁、埠頭用地等の暫定供用を開始したが、残り145メートルの岸壁延伸、南防波堤の撤去等についても早急な整備が必要である。
  ついては、平良港漲水地区複合一貫輸送ターミナル事業の継続した予算確保について、引き続き国へ働きかけること。
5 普天間ターミナル建て替え工事について
  多良間村普天間港ターミナルは築40年余を超え老朽化が進み、天井部分が剥離したため同村で修繕した。しかし、建物自体の耐久性が低く耐震強度もないことから、同港ターミナルを建て替えること。