陳情文書表

受理番号第191号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年11月16日 付託年月日令和2年11月25日
件名 GoToトラベルキャンペーンの延長等を求める陳情
提出者一般社団法人 沖縄県ホテル協会
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要旨


 現在世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染拡大により、沖縄県の観光産業は過去に例のないほどの苦境に陥っている。特にホテル部門は、外出自粛や移動制限等の影響を受けて、県内ほとんどの施設で稼働率が大きく低下するなど、厳しい経営状況に直面している。業界の各ホテルにおいても経費節減など自助努力に努めているが、経営の維持継続に向けては依然として多くの克服すべき課題が山積している。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 GoToトラベルキャンペーンの延長について
  新型コロナウイルス感染症の感染拡大により苦境に立たされている観光業界を支援する目的で実施されている「GoToトラベルキャンペーン」について、2021年1月までの予定とされているが、支援による効果をより確実・強固なものとするため、実施期間を同年6月30日まで延長するよう国に働きかけること。
2 那覇空港にPCR検査センターを開設することについて
  訪沖客による県内での新型コロナウイルス感染拡大を防止する意味から、我が国の南の玄関口としての位置づけにある那覇空港において発熱者に対するPCR検査を実施することが重要である。既に開設されている国内主要空港(羽田、成田、関西)と同様に那覇空港内にもPCR検査センターを開設すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1 国は、GoToトラベル事業について、令和3年11月19日の閣議決定において、感染状況や専門家の意見を十分に踏まえつつ再開に向けた準備を整えることとし、新たなGoToトラベル事業を、夏の繁忙期前まで実施することを検討するとしております。

2 県では那覇空港に旅行者専用相談センター沖縄を設置し、サーモグラフィー等により発熱が確認された旅行者について、看護師による問診の上、迅速に検査へ繋げる体制を整備しております。
 また、来訪者に出発地で事前にPCR等検査による陰性判定を受けてからの来県を求めるとともに、やむを得ない事情により事前の検査が受けられなかった者について、那覇空港でPCR検査が受けられる体制を整備しております。
 さらに、令和3年4月に県庁内に設置した水際対策強化プロジェクトチームにおいて、検査体制の拡充等に取り組み、7月に空港内において短時間で結果が判明する抗原検査の実施体制を整備しました。
 令和3年12月25日からは、年末年始の往来に備え、PCR検査を一日当たり最大300件から500件に拡充しております。
 その後、オミクロン株による感染急拡大を受け、令和4年1月19日からは、抗原検査を一日当たり最大700件から1,000件に拡充し、那覇空港において一日当たり最大1,500件の検査が可能となっております。
 加えて、令和4年2月1日からは、9時から20時までとしていた運用時間を23時まで延長し、運営体制を強化しております。