要旨
昨年の年明け早々から我が国でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府は緊急事態宣言により早期の収束を試みたが、宣言が解除されると、また新型コロナウイルスは全国的に猛威を振るうなど堂々巡りを繰り返した。本県においても、現段階で緊急事態宣言下にあり、新規感染者は下火になりつつあるものの、いつ感染拡大するのか、戦々恐々の日々を送っている。このような状況を受け、昨年来から現在もなお各種イベントや自治体等が開催する祭りなどは軒並み中止され、それら諸行事に出店することで生活基盤を築いてきた出店業者は、今日まで収入は皆無に等しく、生活そのものの維持に四苦八苦している。
現在、当組合の出店業者の中には、アルバイトや非正規雇用に就き辛うじて生活費は補っているものの、十分な収入を得られない状態に置かれている者もいる。また、出店業は固定店舗を有しない商いであり、行政のコロナ対策用支援策の補助制度を十分に活用できない面が多々あり、まさに政策の間に位置する業態と言える。そのため、当面は各種イベント開催の見通しが立たないことから、少しでも出店の機会を見出す必要がある。なお、出店業の業態は屋外での商いであり、3密にはならず、新型コロナウイルス発生後は直ちに組合員への感染防止の講習を徹底し、感染予防には最善の努力を払っている。
ついては、県管理の公園や大型施設等への出店を認めるよう配慮してもらいたい。 |