陳情文書表

受理番号第7号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和5年12月26日 付託年月日令和6年2月14日
件名 嘉手納基地での米軍パラシュート降下訓練に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨

 米軍は、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会及び沖縄県の強い中止要請を押し切り、令和5年12月19日午後7時50分頃、嘉手納基地においてパラシュート降下訓練を強行した。同基地所属のMC130特殊作戦機から少なくとも4人が基地内に降下したと見られている。本町は住民居住地が嘉手納基地に極めて近接していることから、一歩間違えれば重大な事故につながりかねず、今回の降下訓練は周辺住民の平穏な暮らしを脅かすものであり断じて容認できず、強い憤りを禁じ得ない。
 パラシュート降下訓練は平成8年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告において、原則伊江島補助飛行場での実施が合意されているにもかかわらず、嘉手納基地での同訓練は合意以降15回を数える。米軍は嘉手納基地での実施理由について、「小規模であり物量投下も行わないこと。伊江島補助飛行場の滑走路の整備状況がMC130特殊作戦機の離着陸に適さないものであることから、今回、嘉手納飛行場において例外的に訓練を行う」と主張し、防衛省も「伊江島補助飛行場を使用できない事情があり、かつ、定期的な訓練ではなく小規模なものであることから今回の訓練は「例外的な場合」に該当する」との認識を示した。嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は令和2年7月以来の実施となるが、要請を無視し強行するほど喫緊に訓練を行わなければならない理由があったのか甚だ疑問であり、米軍の傍若無人な基地運用に対し不信感は高まるばかりである。
 ついては、町民の生命、財産、安全及び平穏な生活を守るため、下記事項につき配慮してもらいたい。
                  

1 嘉手納基地において米軍パラシュート降下訓練を実施しないこと。
2 平成19年に日米合同委員会で合意された「例外的措置」を撤廃すること。