陳情文書表

受理番号第85号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和4年6月6日 付託年月日令和4年6月14日
件名 伊平屋診療所・伊平屋村立歯科診療所の高台移転に関する陳情
提出者伊平屋村長
名嘉 律夫
要旨


 伊平屋村の医療機関は県立北部病院附属伊平屋診療所及び伊平屋村立歯科診療所の2か所であり、両診療所があることによって、村民が安心・安全な暮らしを営むことができる。村内の高齢化率は平成30年に27%に達し、今後も上昇傾向であることから、ますますニーズが高くなると想定される。
 一方、両診療所の築年数は、診療所が41年、歯科診療所が40年を経過している。また、両施設はバリアフリー化されておらず、高齢者や身体的ハンディキャップのある患者には利用しにくい施設である。さらに、両施設ともに、海岸付近の低地域に設置されており、台風や高波等の災害発生時に真っ先に被害を受ける危険にさらされ、防災・減災の観点からも懸念される。
 このような中、令和2年12月、令和4年5月には、新型コロナウイルス感染症が村内でも猛威を振るい収束に向かったものの、当該期間内において、村民や医療職の長期間の緊張状態、一般診療の制限等、村民の生活を根底から揺るがした。これは、狭小施設であるがゆえにゾーニングスペースの確保ができない現状によるもので、憂慮される喫緊の課題である。
 ついては、公立沖縄北部医療センターの令和10年度供用開始(予定)と並行して、伊平屋村の診療施設を高台に移転すると同時に、感染症対策を備え、高齢者や障害のハンディキャップを有する者も安心して利用可能な施設を整備するよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
伊平屋診療所について
 病院事業局における施設整備については、劣化度調査の結果を踏まえ、令和3年度に沖縄県立病院施設等総合管理計画を策定したところであります。
 同計画では、伊平屋診療所については「屋上や外壁の修繕等を実施する必要がある」となっていることから、必要な修繕等については、迅速に対応していきたいと考えております。
 伊平屋診療所につきましては、公立沖縄北部医療センターの附属診療所となる見込であることから、高台移転等については、今後の同センターの整備方針や伊平屋村の意向等を踏まえ、関係機関と調整を行っていきたいと考えております。