要旨
昨今インターネットをはじめあらゆる場面で社会的少数者への憎悪表現を目にするが、ヘイトスピーチを他人事として放置した結果、那覇市役所前など県内の至るところで日常的に目の当たりにすることとなった。何年もの間、街宣車から流される隣国への悪意あるヘイトスピーチを知りつつ、それを問題視しなかった行政と私たち県民が招いた現実とも言える。このようにある日突然大きな変化が起きるのではなく、少しずつ県民の日常は脅かされ、いずれ自分の身に降りかかることは自明であり、国内では既に沖縄へのヘイトが始まっている。翁長前知事が公の場でヘイトをされたことにより、日本人が向ける差別対象に沖縄県民が入っていることがより明確になった。県はこの事実から目をそらさず真摯に向き合うべきである。県外からの県民への偏見・差別意識は、年々ひどくなってきており、このまま放置して責任は取れるのか。誇れる島を未来の県民に残すために、多様性をうたう沖縄県だからこそできる人権教育があるはずである。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 沖縄県内における県民へのヘイトスピーチが行われないよう早期に条例で規制すること。
2 県民へのヘイト規制を日本政府に要請すること。
3 人権教育を推進すること。 |