請願文書表


受理番号第2号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年9月28日 付託年月日令和5年10月10日
件名 「国民皆歯科健診の実現を求める意見書」に関する請願
提出者沖縄県歯科医師連盟
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紹介議員小渡 良太郎
要旨


 令和4年6月に閣議決定された経済財政運営の指針「骨太の方針」に「国民皆歯科健診」が盛り込まれた。これは、国民が年代問わず歯科健診を受けられる制度の実現を目指す方針となっており、全世代での歯科健診を生涯にわたって制度化することで、「お口の健康」を守ることを目的としている。
 本連盟としても、あらゆる年代の国民が切れ目なく定期的に歯科健診を受診し、健康寿命の延伸に向けた取組が進むことを大きく期待している。
 ついては、下記事項につき国会及び政府に対し「国民皆歯科健診の実現を求める意見書」を提出するよう配慮してもらいたい。
                 

1 国民皆歯科健診の制度設計等に関する具体的な検討を進めるに当たっては、地方公共団体をはじめ関係者の意見を十分に反映させ、歯科口腔保健法の改正を含め必要な法整備を行うこと。
2 国民皆歯科健診の実施に関しては、国において十分な財政措置を講ずること。
3 国民皆歯科健診の実現と併せて、国民に対して歯と口腔の健康づくり及び歯科健診の重要性についての啓発や健診後の定期的な歯科受診の勧奨を行うなど、 歯科疾患の発症や再発、重症化予防のための総合的な取組を推進すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1及び2 「国民皆歯科健診」は、ライフステージに応じた切れ目ない歯科健診の機会を確保し、生涯を通じた歯科健診の実現を目指すものであり、歯や口の健康が全身の健康にも影響を及ぼすという観点から、本県の健康長寿復活を目指す上でも大変重要なものと認識しております。
現在、厚生労働省における歯周疾患検診の対象の拡大や、自民党内における歯科口腔保健の推進に関する法律の改正などの検討が行われているところであり、県としましては、骨太の方針2023において示された「生涯を通じた歯科健診(国民皆歯科健診)に向けた取組」に関する具体的内容等の情報を収集し、更なる取組の強化を検討してまいります。

3 県では、県民の歯科口腔保健に対する意識を高め、かかりつけ歯科医で定期的に歯科健診を受ける者を増やすこと等を目的に、県民公開講座の開催、11月の歯がんじゅう月間でのイベント等の啓発、リーフレットの配布等を行っております。
また、歯科口腔保健対策を更に強化するため、令和5年6月に健康長寿課内に歯科口腔保健の総合窓口として「歯っぴーセンター」を設置し、県民からの歯科相談や出前講座を実施し、県民の意識向上を図っているところです。
今後も、定期的な歯科健診の重要性等についての啓発を行うとともに、歯周疾患検診の実施拡大や受診率向上について、市町村と連携して取り組んでまいります。