要旨
国産飼料生産への寄与、食の安全・安心の確保、畜産農家の収益拡大のため、近年子実トウモロコシの生産体系が各県で拡充されているが、沖縄県ではほとんど生産されておらず、県の農業研究センターで研究開発もされていない。
私はトウモロコシの優良品種、在来種をメキシコのトウモロコシ小麦改良センター(CIMMYT)から導入して、11月後半から植付け、6月に収穫できる民間在来種を開発した。近年、CIMMYTはトウモロコシ純系、ハイブリッドの検定試験を熱帯トウモロコシの生産国で行っている。県でもCIMMYTと協力し、沖縄に適応したハイブリッドの開発が可能である。
九州沖縄農業研究センターでは沖縄県に適応したトウモロコシの生産研究はされていないが、沖縄県は熱帯トウモロコシが適していることから、熱帯トウモロコシを対象とした県独自の研究が必要である。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 沖縄県農業研究センター、畜産研究センターで子実熱帯トウモロコシの研究開発プロジェクトを行うこと。
2 子実熱帯トウモロコシ生産プロジェクトはサトウキビ生産放棄圃場の有効活用の機会になり得る可能性があるので、農畜産連携を推進すること。
3 県の食料自給率を高めて、食の安全安心の確保の一助とすること。 |