要旨
在沖米軍は、平成31年4月までにはパパループ地区への防錆整備格納庫建設を計画していたにもかかわらず、今年5月まで嘉手納町をはじめ嘉手納基地周辺自治体に説明してこなかった。このような中、8月8日、町民から当該移設計画予定地付近で工事が行われていると本町に情報提供があった。米軍に事実関係を確認したところ、現在建設工事は行っていないが、将来行われる可能性のあるいかなる工事事業においても、文化財が損害を受けることのないよう通常の文化財調査は行っており、特定施設の建設開始を示すものではないとの回答があった。
ところがその後、パパループ一角にある緑地帯で進められている文化財調査は、防錆整備格納庫建設を前提とした準備作業であることを米国防総省が認めたと地元紙が報道した。記事によると、文化財等が発掘された場合は準備期間を変更する可能性はあるが、建設計画そのものを見直す可能性は低いだろうとの見解も示されている。
本町議会、町及び町民で構成する町基地対策協議会が移設計画即時撤回を求める中、パパループ地区内への防錆整備格納庫移設を前提とした文化財調査の開始は言語道断であり、激しい憤りを禁じ得ない。
ついては、パパループ地区への防錆整備格納庫移設を前提とした文化財調査を即時中止し、移設計画が撤回されるよう配慮してもらいたい。 |