陳情文書表

受理番号第176号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和5年11月28日 付託年月日令和5年12月12日
件名 F15戦闘機退役に伴う巡回配備以降の騒音激化に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨


 嘉手納基地に常駐配備されているF15戦闘機の段階的退役に伴う巡回配備以降、米軍機から発生する騒音が増大している。町の測定調査によると、巡回配備が開始された令和4年11月から令和5年10月までの騒音発生回数は、屋良測定局で1万5221回、嘉手納測定局で1万5361回、兼久測定局で1万184回、ロータリープラザ測定局で1万7620回計測され、巡回配備前の令和3年11月から令和4年10月までと比較すると屋良局で2742回、嘉手納局で1074回、兼久局で1998回、ロータリープラザ局で888回増加している。とりわけ、巡回配備された今年4月から10月までにおいては、90デシベル以上の激しい騒音が屋良局で2113回(前年同期間対比約5.6倍)、嘉手納局で1322回(同約8.8倍)、兼久局で318回(同約5.4倍)、ロータリープラザ局で1956回(同約4.9倍)と町全域に激しい轟音が断続的に鳴り響いている。
 また、最近パパループにおいてはHH60救難ヘリが頻繁に昼夜を問わずエンジン調整や訓練を繰り返している。ロータリープラザ局では、夜10時から明朝6時までの深夜早朝の時間帯に100回以上の騒音が発生した月が今年4月から10月までの間で5か月あり、最も多かった7月には181回も発生し、周辺住民の安眠を妨げる騒音被害が常態化している。
 米軍の傍若無人な基地運用は受忍限度をはるかに超えており、長年、我慢に我慢を重ねてきた町民の怒りは頂点に達しつつあり強い憤りを禁じ得ない。日米両政府には、町民の切実な訴えに真摯に耳を傾け、町民が実感できる有効な対策を早急に講じることを強く求める。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 夜10時から明朝6時の間の飛行及びエンジン調整等の活動を禁止し、場周経路は人口稠密地域上空を避けて設定するなど、「嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置」を厳守すること。
2 居住地域に激しい騒音被害と危険な状況を及ぼす急上昇及び急旋回訓練を行わないこと。
3 嘉手納基地への外来機の飛来を禁止すること。
4 パパループの使用を即刻停止し、今後一切の使用を禁止すること。
5 嘉手納飛行場からの訓練移転期間及び参加規模をより一層拡充すること。