要旨
島嶼県である沖縄県は、県民生活や産業に関わる全ての物資の移出入の9割以上を海上輸送に頼っている。祖国復帰後、昭和49年に中城湾港は那覇港に次ぐ重要港湾に指定され、中部圏域の海上輸送の拠点港として大きな役割を担ってきた。また、中城湾港の背後地が国際物流拠点産業集積地域に指定されることにより、沖縄の産業における加工貿易の新たな拠点としての役割も担うことになった。
「沖縄発」の産業を国際物流拠点産業集積地域につくり上げ、沖縄の製造業の発展の基盤をつくる一環として、今回、海運業者とコンクリートPC協会が一体となり、沖縄から多様なコンクリート二次製品を出荷するプロジェクトをスタートさせることになった。コンクリート二次製品の移出は、沖縄の新たな2次産業振興における大きなポテンシャルを持っていると同時に、中城湾港での港湾貨物取扱量をこれまで以上に増やすこととなる。今回のプロジェクトでコンクリート二次製品の移出を年間通して安定した形で行いたいが、現状においては県外企業との製品価格の競争において、島嶼県である沖縄県は、原材料の調達コスト及び製品輸送コストにおいて不利な立場にある。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 不利な立場にあるコンクリートPC二次製品等の県外移出輸送費の支援を講じること。 |