要旨
私たちは、首里城の火災当日、翌月開催予定の組踊上演300周年記念式典・公演の準備のため、首里城御庭において設営作業を行っていた。公演に伴う設備の設営が全て完了した後、美ら島財団職員の立会いの下、電源ブレーカーを落とし、全員が退館した約1時間後に、正殿より火災が発生したものである。
火災から8か月経過した現在でも、業者への支払いは火災前までのイベント人件費など最低限の経費にとどまり、焼失機材の補償は行われていない。また、消防・警察による火災原因追及は4か月に及び、その後、捜査の結果「公演関係者は本火災と因果関係なし」と判明したが、捜査終了後は瓦礫撤去作業にも無償で駆り出され、その撤去処分費用も負担させられている。火災原因は不明で誰も責務を問われないとの理由で焼失機材の補償もなく、新型コロナウイルス感染拡大防止のため各種イベントが中止となる中、我々はますます逼迫しており、このままでは倒産も免れず、機材費等の補償について、何の進展もない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 補償あるいは支援を県が本当に行うのか、明確に公表すること。
2 補償あるいは支援に関して、現在の進捗状況と処理期限を明らかにすること。 |