陳情文書表

受理番号第12号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和5年1月23日 付託年月日令和5年2月14日
件名 酪農・畜産支援生産基盤強化対策に関する陳情
提出者南城市議会議長
中村 直哉
要旨


 新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言等による小中学校の臨時休校等で、学校給食用牛乳に充てられるはずの生乳が多量に余った。また、ロシアのウクライナ侵攻や為替の影響により配合飼料や輸入乾牧草が高騰を続け、酪農家が生産した肉用子牛相場も暴落している状況であり、酪農家の収入は大きく減少した。全国的に牛乳引取価格が令和4年11月から1キログラム当たり10円上がったが、なお生産コストとの差は大きく、酪農家の努力だけでは増加コストの吸収は困難である。今年に入り県内では経営難を理由に廃業が続き、生乳生産基盤維持に取り組まなければ廃業の連鎖による生産減少が懸念される。県内酪農家48戸のうち18戸がある南城市は県内生乳生産の要であり、酪農支援対策が必要不可欠である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 酪農経営を継続していくための支援を行うこと。
2 学校給食用向け牛乳休止期間中において用途別に使用された余剰乳と学校給食用牛乳との差額を補塡すること。
3 世界情勢に影響を受けない沖縄の酪農生産基盤強化及び自給率向上に取り組むため、自給飼料作物を作付・刈取りする機械を整備すること。
4 県内の乳牛から生産された生乳の製造、加工及び販売が一貫してできるプラントを整備すること。