要旨
保育士の配置基準は、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革を図るための関係法律の整備に関する法律」に基づき2012年4月1日から条例委任され、地方自治体の裁量で制定できるようになっているが、残念ながら沖縄県と中核市の那覇市は基準の改正を一切実施していない。平時においても、人員配置基準はぎりぎりの状況である。まして、コロナ禍のような緊急時に配置基準を下回ることは、保育の質そのものの低下を招くおそれがある。そこで沖縄県私立保育園連盟は、令和3年3月25日付で沖縄県知事宛て意見書を提出し、沖縄県独自の保育士加配措置を設けるよう要望したところである。
また、当連盟では、県内各地で新型コロナウイルス感染症の感染拡大傾向に歯止めがかからない中、各保育現場においてどのような戸惑いや危機感、問題意識があるかなど、現場の声を拾い上げ、危機意識をまとめる目的で、「コロナ禍における保育に関する緊急アンケート」を実施した。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県において、沖縄独自の保育士加配措置を設けること。
2 県において、コロナ禍の保育所開所に関する指導と支援の充実を市町村と連携し行うこと。 |