要旨
今年8月、小笠原諸島の海底火山で発生した噴火により大量の軽石が噴出され、海流の影響で、10月上旬以降、沖縄本島及び周辺離島などに次々と漂着している。これら大量の軽石は、県内各地の漁港、海岸及び河川などに漂着して漁港を覆い尽くし、漁業者が出港できなくなったり、モズク及びアオサの養殖に被害が生じている。また、景観悪化により、ホテルの宿泊やマリンレジャー体験がキャンセルになるなど、各方面に影響が出てきている。伊是名村においても、漁船が軽石を吸い込みエンジンに不具合を起こすトラブルが発生したり、伊是名島と本島を結ぶ唯一の定期船であるフェリーいぜな尚円が運天港に入港できず引き返すなど、村民の生活にも被害が出ている。島の沖合、海岸などにはまだ多くの軽石が漂流し、今後はさらに景観・環境及び生態系等の多方面に被害が拡大しないかと大変危惧している。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 国の責任において、漂流漂着した軽石を除去すること。
2 県管理の港湾においては、県の責任で速やかに漂流漂着した軽石を除去すること。 |