要旨
現在国においては、新型コロナワクチンの接種順位について、重症化リスクの大きさや医療提供体制の確保等を踏まえ、①まずは医療従事者等に、②次に高齢者、③その次に基礎疾患を有する者、高齢者施設等の従事者という形で、順次接種できるようにすることが政府の分科会での議論を経て定められている。
私たち柔道整復師が行う患者への施術は、至近距離でかつ直接患者の身体への接触を避けることができないため、十分な予防策を講ずる必要がある。また、医療機関や高齢者施設等と同様に、我々が営む施術所には重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を有する者も日々多く来院する。そして、集団感染が起こりやすい施術所内での感染を防ぐことは、医療の負担を軽減し、ひいては医療崩壊を防ぐことにもつながる。
ついては、柔道整復師及び勤務スタッフが新型コロナウイルス感染症の発症を予防し、重症化リスクを軽減し、安心して県民の健康維持・増進に寄与していくためにも、柔道整復師及び勤務スタッフを「③その次に、基礎疾患を有する者、高齢者施設等の従事者」に含め、ワクチン優先接種の対象とするよう配慮してもらいたい。 |