要旨
太平洋クロマグロは、沖縄県はもとより石垣市においても重要な水産資源であり、資源の回復を目指す取組については、本市漁業者からも一定の理解を得られている。資源管理処置については、国の方針に従い、漁業者、漁業団体、行政が一体となって取り組み、資源管理の効果を実感しつつも、回復した資源を利用できない状況に憤りを感じるとともに、将来への経営が見通せない状況について大きな不安を抱いている。
知事管理区分においては、本県における当初配分が著しく少ない現状において、はえ縄漁業、ひき縄漁業、一本釣り漁業ともにクロマグロ漁最盛期を迎える前に採捕停止となり、今期においても５月から７月にかけて多くの大型魚の放流を余儀なくされており、特に、ひき縄漁業、一本釣り漁業においては、漁業経営に大きな影響を及ぼしている。
採捕停止後に多くのクロマグロを放流している状況においては、物理的・時間的ロスが生じ、本市漁業者のみならず、県内各地域の漁業者においても知事管理区分における漁法別枠の設置を求める声が多くある。
ついては、太平洋クロマグロの知事管理区分における漁法別枠を設置するよう配慮してもらいたい。 |