要旨
我々は、地域の都市交通の整備発展を願い、都市モノレールのさらなる延伸・利用促進について活動しており、都市モノレール網の拡充整備について次のとおり考えている。①中南部都市圏における慢性的な道路交通の渋滞状況を改善することは喫緊の課題であり、その対応には、大量・定時性・快適性のある軌道系公共交通の整備が適切である。②軌道系都市交通機関としては、導入に際して道路交通への負の影響がなく、その円滑な転換と渋滞緩和が期待され、沖縄県で実績がある都市モノレール網の整備が適切である。③現在、沖縄都市モノレールは、市民・県民の信頼を得て大いに活用され、昨年首里からてだこ浦西駅までの延長区間が開業し、引き続き車両の３両編成化に向けて事業実施中である。しかし、都市モノレールの総延長は約17キロメートルのみで、その恩恵を享受できるのは都市圏の一部のみであり、中部圏・南部圏への延伸及び環状整備が必要である。
ついては、次期沖縄振興計画策定に当たっては、中南部都市圏における都市公共交通機関として、都市モノレール網の延伸整備を明確に位置づけした都市交通体系の交通計画を策定するよう配慮してもらいたい。 |