陳情文書表

受理番号第209号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和2年11月30日 付託年月日令和2年12月9日
件名 嘉手納基地における米軍機の騒音激化に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
徳里 直樹
要旨


 令和2年11月16日から19日にかけて、嘉手納基地における連日早朝からのエンジン調整、F15戦闘機等の断続的な離発着、滑走路上を低空で通過する訓練や基地上空での旋回等の飛行訓練により、夜遅くまで激しい騒音をまき散らされ、町民の怒りは爆発寸前である。本町の騒音測定調査によると、騒音被害がひどかった同月17日の騒音発生回数と前年同月の1日平均回数を比較すると、屋良測定局で150回増(約5倍)、嘉手納測定局で128回増(約3.6倍)、兼久測定局で93回増(約4.5倍)と町全域で騒音が激化していることが明らかになった。また、同日の各測定局での最大値は屋良で100デシベル、嘉手納で94.7デシベル、兼久で90.1デシベルを記録した。また、同月16日に横田基地からCV22オスプレイ3機が飛来し、20日には岩国基地からFA18戦闘攻撃機2機が飛来するなど、米軍の嘉手納基地運用は町民の受忍限度をはるかに超えており、断じて看過することはできない。日米両政府は平成18年の米軍再編ロードマップで合意された嘉手納基地の負担軽減に速やかに取り組むべきである。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 騒音防止協定を遵守し、嘉手納基地の騒音軽減を確実に実施すること。
2 嘉手納基地の負担軽減に向けた取組を速やかに実施すること。
3 嘉手納基地への外来機の飛来を中止すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 嘉手納飛行場では、昼夜を問わない訓練やエンジン調整、外来機の度重なる飛来などにより、騒音や悪臭などの被害が増大し深刻な問題となっております。
 県としては、これ以上、地元の負担増になることがあってはならないことから、令和2年10月に官房長官及び防衛大臣に対し、同飛行場における航空機騒音規制措置の厳格な運用、同飛行場所属航空機の県外、国外への長期にわたるローテーション配備、外来機の飛来制限など、地元が負担軽減を実感できる取組を行うよう要請したところであり、今後ともあらゆる機会を通じ、三連協とも連携し、日米両政府に対し粘り強く働きかけていきたいと考えております。