陳情文書表

受理番号第41号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和6年3月7日 付託年月日令和6年3月14日
件名 陸自勝連分屯地への12式地対艦ミサイル配備と連隊本部創設反対に関する陳情
提出者ミサイル配備から命を守るうるま市民の会
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要旨


 私たちミサイル配備から命を守るうるま市民の会は、陸自勝連分屯地への12式地対艦ミサイル配備反対とその連隊本部の創設に反対する取組として、沖縄島や南西諸島が抑止力の名目で軍事要塞化される危機的状況を地域住民に訴え、台湾をめぐる米中の覇権争いに日本が巻き込まれ沖縄が最前線にならないように、対話や外交による戦争回避の道を選択すべきだと呼びかけてきた。
 有事になったとき、最初に標的にされるのはミサイルを配備した自衛隊基地である。勝連分屯地の近隣には、与勝高校や4つの小中学校があり、住宅地や保育園も所在している。近くの平安座島には原油貯蔵タンクもあり、一発のミサイル着弾で島が消失してしまう。沖縄防衛局やうるま市へ、再三住民説明会の開催とミサイル配備反対を要請してきたが、市長は防衛は国の専管事項で物を申し上げる立場にないと市民の要請を無視している。昨年10月から12月に署名活動を行った結果、市民の8割から9割の人がミサイル配備に反対であることが分かったが、市長から配備反対の声はなかった。
 昨年の12月、石川のゴルフ場跡地に自衛隊訓練場を設置する防衛省の計画が発表され、地元住民が閑静な住宅地に訓練場を造らせないと反対決議をし、そのうねりがうるま市内に広がっている。うるま市長も市民の運動の盛り上がりには勝てず、防衛省に白紙撤回を求めた。
 マスコミの報道によると3月9日または10日に地対艦ミサイルの発射装置が勝連分屯地に搬入されるとのことである。当初は射程距離が200キロメートルであったが、そのうち1000キロメートル、2000キロメートルの長射程距離のスタンドオフミサイルを配備するというのが防衛省の計画である。これまで日本が取ってきた専守防衛から先制攻撃も辞さないやり口は中国との関係をますます危ういものにしてしまう。
 ついては、勝連分屯地への地対艦ミサイルの配備及び連帯本部の創設に対して反対するよう配慮してもらいたい。