陳情文書表

受理番号第172号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和4年12月5日 付託年月日令和4年12月13日
件名 沖縄の歴史を正しく継承するために、沖縄県の公文書、施設に記載されている「琉球王国」という名称を「琉球国」に訂正することを求める陳情
提出者一般社団法人 日本沖縄政策研究フォーラム
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要旨


 現在、沖縄県が管理している公文書や公式ホームページ、施設において、廃藩置県により沖縄県が設置される以前、第一尚氏及び第二尚氏が治めていた国のことを「琉球王国」という名称で記載している。しかし、羽地朝秀が王命により編さんした琉球国の正史の中山世鑑をはじめ、沖縄県設置前のどの古文書を調べても「琉球王国」という記述は見つからない。また、中国の冊封使が中国語で記述した使琉球録や中山伝信録にも琉球王や琉球という記述はあっても琉球王国という記述は見当たらない。よって、第一尚氏、第二尚氏が中山王として治めていた国は、国内外から一度も琉球王国と称されたことがないのは明らかである。
 第二尚氏第23代当主の尚衞氏も雑誌「月刊正論」2022年9月号の対談で「尚家の認識では、琉球王国と琉球国のどちらが正しい呼称なのか」という質問に対し、「尚家が保有している地図を見ると琉球国と記述されているので、琉球国が正しい呼称である」と答えている。しかし、現在は、歴史上一度も使われたことのない「琉球王国」という言葉が広く使われ、正しい歴史の継承が失われてしまう非常に危機的な状態にある。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 沖縄県が管理している全ての公文書、公式ホームページ、施設に記載されている「琉球王国」という名称を「琉球国」に訂正すること。