要旨
令和2年2月25日午後1時頃、普天間基地所属のCH53大型輸送ヘリコプターが、読谷村米陸軍トリイ通信施設から西側約1.3キロメートルの海上において、鉄製の戦車型標的をつり下げ輸送中に落下させる事故が発生した。
米軍は「軍事射撃場に向けて機体外につり下げて海上輸送していた物体が不安定になり、乗員の安全を確保するため海上に意図的に投下した。事故の検証結果が判明するまで追加的なつり下げ輸送を停止する」と発表したが、落下現場は嘉手納町関係の漁船等が頻繁に航行する海域であり、断じて容認できない。
米軍機からの部品等落下事故は、復帰後から近年に至るまで枚挙にいとまがなく、つり下げ輸送や訓練は一歩間違えば住民を巻き込む重大事故を引き起こしかねず、極めて危険で、町民はもとより県民に与えた不安と恐怖は計り知れない。
さらに、原因を明らかにしないまま、落下事故の2日後には同型機が重機をつり下げて輸送する様子が確認されており、米軍の無神経さ、県民を愚弄する態度に対し強い憤りを禁じ得ない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 事故原因を徹底究明し、その結果を速やかに公表すること。
2 米陸軍トリイ通信施設を拠点としたつり下げ訓練を中止すること。 |