陳情文書表

受理番号第144号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和2年8月26日 付託年月日令和2年9月15日
件名 「のうれんプラザ」建物及び設備等の不具合改善に関する陳情
提出者のうれんプラザ管理組合
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要旨


 那覇市農連市場地区防災街区整備事業(以下「本事業」という。)により建設されたのうれんプラザの建物及び設備等は、完成直後から多くの不具合が確認されているが、その要因は、建物の完成を急ぐあまり本事業の目的等を軽視し、法律に抵触しない範囲で極力建築等の費用を低廉化したことにある。
 のうれんプラザ管理組合(以下「管理組合」という。)は、那覇市農連市場地区防災街区整備事業組合(以下「事業組合」という。)に対して改善要望を重ねてきたが、のうれんプラザ竣工後やがて満3年となる現在も、その不具合改善のめどは立っていない。
 多くの不具合の中でも、特に以下の不具合については、今後の管理組合及び各店舗の大きな負担が少しでも軽減されるよう、重点的に指導してほしい。
①3階駐車場発券機前の車路が大きく傾斜しているため、駐車券取り出し時に車両が後方に流れやすく、非常に危険な状態にある。
②平成30年以降、年2回実施している法定の消防用設備等点検により共用部及び専有部ともに多数の指摘事項が発生しているが、いまだ改善の見通しが立っていない。
③のうれんプラザ各店舗の分電盤は配線用遮断器であり、分岐遮断機の一部だけが漏電遮断器になっているため、電気保安協会から文書で改善指導を受けている。
④共用部空調の室外機は建物完成直後から故障が相次いでおり、管理組合が業務委託している空調点検業者からは、共用部の全ての室外機の設置場所に問題がありサーキット状態にあるとの指摘を文書にて受けている。
⑤建物周辺に敷かれたポーラスコンクリートは当初から随所に剝離が目立ち、その破片が館内へ侵入してくるほか、エスカレーター室内へも侵入し機器を破損させる事故や来館者が剝離した段差で転倒し手指を骨折する事故も発生している。
⑥令和2年5月末に特定の店舗の壁かけ空調機が冷えなくなるという現象が生じた。空調機メーカーの調査によると、その原因は、室内機のドレン配管がふん尿が流れている汚水管に直接つながっていたため、酸化した空気がドレン配管内を逆流して室内機側に侵入し、室内機内の冷媒管が腐食して冷媒が全て漏れ出したとのことである。他店舗においても同様の箇所が存在するものと考えられ、共用廊下においても、以前から異臭がするとの指摘を受けており、いずれ店舗内だけでなく共用部の空調機器にも影響を及ぼすものと危惧している。
⑦のうれんプラザの屋根はその大部分がトタン張りで、継ぎ目等はシーリングにより目詰めされているが、シーリングの不具合による雨漏りについては保証対象外となっている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 本事業を推進する事業組合に対し、のうれんプラザの建物及び設備等の不具合を早期に改善するよう指導すること。
2 1の不具合の改善に当たっては、本事業の目的に沿った改善がなされるよう、所要の予算措置を含め、のうれんプラザ建物及び設備等を使用、維持管理する立場に立った指導を行うこと。