要旨
沖縄県では普天間基地、嘉手納基地、キャンプ・ハンセン周辺の地下水、河川水、土壌からPFASが高濃度で検出されている。PFASは難分解性で人体に蓄積され、発がん性、低体重出産等をはじめ様々な健康被害を発症すると識者は警告しており、PFASが高濃度で検出されている地域に住む県民は健康不安の中での生活を強いられている。
2021年3月、環境省はPFOSをエコチル調査の対象に追加し、調査を進めていると明らかにした。この調査は、赤ちゃんが母親の胎内にいるときから13歳まで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子供たちの成長・発達にどのような影響を与えるか明らかにするもので、特に化学物質(PFOSを含む)の暴露や生活環境が子供たちの健康にどのような影響を与えるか明らかにすることが目的のようである。沖縄県では宮古島市の子供たちが調査対象になっているが、PFAS汚染が深刻な沖縄島の基地周辺市町村が対象になっていないのは残念である。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 北谷浄水場からの給水を受けている7市町村、金武町及びうるま市の住民の血液検査・疫学調査を実施すること。
2 母子の血液検査・疫学調査を早急に実施すること。 |