陳情文書表

受理番号第18号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和5年1月31日 付託年月日令和5年2月14日
件名 第88回国民スポーツ大会(2巡目大会)の招致に関する陳情
提出者公益財団法人 沖縄県スポーツ協会
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要旨


 国民体育大会は、我が国最大のスポーツの祭典として、広く国民の間にスポーツを普及し、スポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力の向上を図るなど、国民生活を明るく豊かにしようとするものである。
 沖縄県では、本土復帰を記念する特別大会として昭和48年に「若夏国体」が、昭和62年には復帰15周年を記念して第42回大会「海邦国体」が開催され、男女総合優勝「天皇杯」を獲得した。このことは、県民に夢と感動を与え、郷土意識の高揚等につながり、本県のスポーツ発展の礎となった。
 再び同大会を本県へ招致することは、スポーツ振興はもとより、次代を担う子供たちに夢と希望や感動を与えるとともに、地域経済の活性化、観光の振興など郷土の発展に大きく貢献するものであり、「スポーツアイランド沖縄」の形成を目指す本県にとって、極めて意義深いものとなる。
 ついては、2巡目大会の締めくくりとなる令和16年(2034年)第88回国民スポーツ大会が本県で開催されるよう配慮してもらいたい。
 また、同大会を招致する際の日本スポーツ協会会長及び文部科学大臣宛て提出する開催要望書には、県民の代表である県議会の決議書も併せて提出する必要があることから、県議会において、同大会の招致を求める決議を可決するよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

 国民スポーツ大会は、昭和21年(1946年)から各都道府県の持ち回りで毎年開催される国内最大のスポーツの祭典であり、各都道府県で2巡目が行われております。
 県では、2巡目国民スポーツ大会の最後の開催地として、令和16年(2034年)の開催に向け国への招致を予定しております。
 同大会の招致については、県議会の決議が得られた後に、県知事、県教育長、県スポーツ協会会長の連名により、開催要望書を日本スポーツ協会会長及び文部科学大臣あてに提出する予定となっております。
 国民スポーツ大会の開催に向けた取組は、各種競技団体選手競技力の向上や指導者育成だけではなく、県民の健康増進と体力の向上にも繋がる絶好の機会であると考えております。
 また、同大会を開催することにより、交流人口の増加、地域・経済の活性化や観光振興など本県の持続的発展に貢献するものと考えております。
 今後、沖縄県への同大会の開催に向けて、県民、各市町村、関係団体等と一丸となって取り組んでまいります。
(注)令和6(2024年)から、国民体育大会が国民スポーツ大会へ名称変更となる。
 障害者スポーツの祭典である全国障害者スポーツ大会については、国の要綱に基づき、毎年実施される国民スポーツ大会の直後を原則として、同一都道府県において開催することとなっております。
 同大会を本県で開催することは、障害者が競技を通じてスポーツの楽しさを体験するとともに、県民の障害に対する理解を深め、障害者の社会参加の推進に寄与するものと考えており、関係部局と一体となって、大会招致に向けて取り組んでまいります。

意見書


   第88回国民スポーツ大会及び第33回全国障害者スポーツ大会の招致に関する決議
 国民体育大会は、我が国最大のスポーツの祭典として、広く国民の間にスポーツを普及し、国民の健康増進と体力の向上を図るとともに、地方のスポーツ振興と地方文化の発展に大きく寄与してきた。また、全国障害者スポーツ大会は、障害のある選手が競技等を通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、国民の障害に対する理解を深め、障害者の社会参加の推進に寄与してきた。
 本県においては、昭和48年に本土復帰を記念する特別国体として「強く・明るく・新しく」をスローガンに「若夏国体」が開催されたことを契機に、競技会場の新設や改修及び関連道路の建設等が進められ、復帰後の本県振興発展の礎を築いた。昭和62年には「きらめく太陽ひろがる友情」をスローガンとして、
第42回国民体育大会「海邦国体」及び第23回全国身体障害者スポーツ大会「かりゆし大会」が開催され、本県の競技力の向上等に大きな役割を果たした。
 その結果、空手男子形で国民体育大会3連覇を果たした喜友名諒選手が令和3年に開催された東京オリンピックで金メダルを獲得するなど、各競技における県勢選手の活躍は、県民に勇気と自信を与えるとともに、次世代を担う子供たちに夢と希望を授け、スポーツには人の心を動かす力があることを改めて実感させた。
 再び国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会を招致することは、さらなるスポーツの振興はもとより、障害の有無や年齢、性別及び国籍等を問わず、誰もがスポーツに親しんでもらうためにも極めて有意義である。
 さらに、地域・経済の活性化や観光振興など本県の持続的発展に大きく貢献し、我が国の南端のスポーツ交流拠点として年間を通したスポーツコンベンション開催の実現を図ることなど、本県が目指す「スポーツアイランド沖縄」の形成にもつながるものである。
 よって、本県議会は、令和16年の第88回国民スポーツ大会及び第33回全国障害者スポーツ大会が本県で開催されることを強く要望する。
 上記のとおり決議する。
  令和5年3月30日
                                                       沖縄県議会