陳情文書表

受理番号第68号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年5月17日 付託年月日令和5年6月13日
件名 沖縄戦跡国定公園を霊域として保存し二度と戦争を起こさない祈りと誓いの場所に指定するよう求める陳情
提出者*****
要旨


 激しい地上戦が行われた沖縄には、今も沖縄戦戦没者の遺骨が眠っている。遺族の元には遺骨が戻らず、戦地から送られてきた骨箱には石ころだけが入っていたという話も多く聞く。沖縄住民の犠牲者だけでなく、日本全国から招集され沖縄で亡くなった兵士の遺族たちにとっても、沖縄の島全体が慰霊の対象と言える。
 民間人を巻き込み20万人余りの尊い命を犠牲にした沖縄戦で、最終激戦地となった糸満市米須地区には、かつて三万柱もの遺骨が納められた魂魄之塔がある。おびただしい死者の血肉が染み込んだ南部の土を使って、新たな埋立てを行うことは死者に対する冒瀆であり絶対に許されることではなく、世界中の誰が見ても信じられない恥ずべき行為である。
 ついては、沖縄戦跡国定公園を霊域として保存し、二度と戦争を起こさない祈りと誓いの場所に指定するよう配慮してもらいたい。