陳情文書表

受理番号第110号の5 付託委員会新沖縄振興・公共交通ネットワーク特別委員会
受理年月日令和5年7月28日 付託年月日令和5年9月26日
件名 令和5年度美ぎ島美しゃ(宮古・八重山)圏域の振興発展に関する陳情
提出者美ぎ島美しゃ市町村会
会長 宮古島市長 座喜味 一幸
要旨


 このたび、美ぎ島美しゃ市町村会は、宮古・八重山圏域における喫緊の課題や財政的に解決が困難な課題等を取りまとめた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 小学校6年生における離島割還付について
  県が実施している沖縄県離島住民等交通コスト負担軽減事業では、12歳までの航空運賃について、小児運賃からさらなる負担軽減を図り、差額に対して還付を行っているが、小学校6年生の児童のうち、12歳の誕生日を迎えた児童とそうでない児童との間に、同じ学年でありながら移動負担軽減を図る行政サービスに差が出る状況が生じている。
  ついては、既存の制度と並行して、小学校6年生が平等に還付を受けられる仕組みを新たに構築すること。
2 竹富町民等船賃負担軽減事業の継続について
  竹富町民等が島内各地点と石垣市間を移動する際は旅客船の利用となるが、バス等の公共交通機関に比べ交通費が割高で、町民にとって大きな経済的負担となっている。現在、竹富町民等船賃負担軽減事業により竹富町民等の交通費に係る負担が軽減されているが、移動に関するコストは離島が抱える構造的な課題であり、永続的な支援が必要である。
  ついては、竹富町民等の交通費にかかる負担の軽減について沖縄振興計画期間だけにとどまらない永続的な支援を行うこと。また、令和3年より導入された船賃への燃料油価格変動調整金(サーチャージ)によりさらに大きくなっている経済的負担を軽減するため、サーチャージによる上乗せに対する補助を行うこと。
3 航路・空路安定化のための継続的な支援について
  コロナ禍の影響等を受けて、琉球エアコミューター(RAC)便の運賃が値上げされたことは、同社便を生活の路線として利用する離島住民には非常に深刻な問題である。今年度の値上げに対しては、離島割引運賃による県の支援とRAC就航自治体の緊急対策により、一部路線を除き値上げ分をカバーできたが、これを継続するためには各自治体において財源確保を考えなければならない状況にある。
  ついては、財源確保に係る支援及びRAC自体の経営改善が速やかに図られ、さらなる値上げが発生しないよう対策を検討すること。