陳情文書表

受理番号第185号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年11月6日 付託年月日令和2年11月25日
件名 沖縄本島地区サトウキビ農業振興に関する陳情
提出者恩納村さとうきび生産組合
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要旨


 沖縄県におけるサトウキビ栽培は、生産農家への安定した所得確保をはじめ、製糖業を通した雇用機会の確保や運送等の関連産業への貢献など、経済波及効果は極めて大きい。しかし、本島唯一の製糖工場(ゆがふ製糖株式会社具志川工場)で老朽化による操業トラブルが相次ぐなど、生産者は、サトウキビ栽培継続に大きな不安を抱えている。我々生産者が安心して生産に取り組むためには、製糖工場の安定操業が不可欠である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 沖縄本島製糖工場の新工場建設の早期実現について
  沖縄本島製糖工場の新工場建設に向けて早急に取り組むこと。その際、建設用地と事業費の確保について、工場建設の取組に支障が生じないよう、県の支援体制を構築すること。
2 本島地区のサトウキビ生産振興について
  高齢化の進展や機械化一貫体系の整備が遅れている本島地区のサトウキビ生産について、安定した原料を確保するためにも、作業受託体制の整備や安定的な種苗供給の仕組みを構築するとともに、サトウキビ生産基盤の強化に向けた取組を強力に推進すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
さとうきびは、本県農業の基幹作物として農家経済はもとより、製糖業との両輪により地域経済を支える重要な作物であります。
老朽化が著しい分蜜糖製糖工場につきましては、国に対し、製糖企業に対する万全の対策を講ずるよう、要請を行うとともに、既存の分蜜糖製造合理化対策事業を活用し、製糖設備の一部更新に取り組んでおります。
一方、工場建設については、建設費用が多額になることや事業実施主体の費用負担などの大きな課題があると認識しており、「沖縄県分蜜糖製糖工場安定操業対策検討会議」において、関係機関と連携し、工場建設に向けた具体的な方策を議論しているところです。
また、さとうきび生産振興についても、収穫機械をはじめとした農業機械類の導入支援、作業受託体制の充実に向けた農業機械士や生産法人の育成及び支援、優良種苗の安定した供給など、引き続き、関係機関と連携し、地域の状況に応じた取り組みを行ってまいります。