要旨
那覇市役所の前を通るたびに、複数の団体が隣国に対する憎悪むき出しのヘイトスピーチをしている場面を目撃していた。その内容は聞くに耐えないもので、観光立県、守礼の国の沖縄に住む私には恐ろしくもあり悲しくもある言葉の数々であったことから、止めさせることはできないかと警察にメールしたが放置されたままであった。
今年の5月頃、ヘイトスピーチを阻止するために市民が立ち上がったということを新聞で知り、那覇市役所前に出向いてみると、その日はヘイトスピーチを行う団体は現れず、とても穏やかだった。その場には来られない人からの差し入れや、「ありがとうございます。」と会釈をして通り過ぎていく人の姿があった。
プラカードを掲げて監視・抗議している人々に話を聞くと、有給休暇を取得して参加した、昼休み時間を使って路線バスで来た、介護や子育てをしながら何とか時間をつくり1時間だけ参加している、などのことであった。この状況をいつまでも続けていてはならず、行政として一日も早い沖縄県の条例制定が必要である。
ついては、市民による抗議活動により現在は行われなくなっているヘイトスピーチ街宣が再び行われることがないよう、ヘイトスピーチ規制条例を早期に制定するよう配慮してもらいたい。 |