要旨
新型コロナウイルス感染症拡大に係る緊急事態宣言により、石垣市と東京をはじめとする各都市を結ぶ定期直行便が欠航し、沖縄本島への定期便は1日最大21便から6便へ減便となり、八重山の特産物であるパイナップル、マンゴー、鮮魚及び花卉など農水産物の島外出荷に深刻な影を落としている。
このため、5月1日に八重山市町会の連名で、貨物輸送体制確立について各航空会社へ要請し、5月6日からこれまで貨物便での対応をしてもらっている。しかし、パイナップル、マンゴー及びマグロなど農水産物の本格的な出荷はこれから最盛期を迎えるため、出荷シーズン終了の7月末まで貨物専用便での輸送体制維持が必要である。
本市によると昨年度の実績に基づいた出荷量を現在の航空便の運航状況に当てはめた試算では、貨物専用便を運航する回数は最大で5月が86便、収穫ピークを迎える6月は152便、7月は140便となっている。さらに竹富町の島々からの出荷も集中することも考えると貨物専用便の運航回数は増えるものと予測されるが、航空会社の試算においては、貨物便だけでは採算が合わないとの意見もある。
ついては、農水産物の航空貨物便運航に対して支援するよう配慮してもらいたい。 |