陳情文書表

受理番号第110号の4 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和5年7月28日 付託年月日令和5年9月26日
件名 令和5年度美ぎ島美しゃ(宮古・八重山)圏域の振興発展に関する陳情
提出者美ぎ島美しゃ市町村会
会長 宮古島市長 座喜味 一幸
要旨


 このたび、美ぎ島美しゃ市町村会は、宮古・八重山圏域における喫緊の課題や財政的に解決が困難な課題等を取りまとめた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 海岸漂着物の処分について
  離島地域の海岸には毎年多くの漂着物が流れ着き、ボランティアによる海岸清掃活動によって漂着物が回収されているが、市町村がごみ袋や軍手の配布、拾い集めたごみの収集・処分の民間業者への業務委託等を行っており、ボランティア活動支援への負担が大きい。また、回収された漂着ごみの処分にかかる費用については、沖縄県海岸漂着物等地域対策推進事業費補助金を活用しているが、それだけでは充分に確保できず、一般財源で負担しなければならない状況となっている。その額は年々増加し、一部の市町村においては、必要事業費の不足から10月以降に実施される海岸清掃ボランティアへの対応が見通せない状況が生じている。
  ついては、早急に海岸清掃活動及び処分に必要な予算を確保し、主体的に海岸清掃ボランティアに対応できる体制を構築すること。また、漂着物のほとんどが埋立処分となるが、離島における埋立処分には限界があることから、島外への搬出処分への支援をすること。
2 西浜崎海岸の浸食への対策について西浜崎海岸は、海岸の浸食により隣接する遊歩道の一部が崩落しており、早急な対応が求められていることから、西浜崎海岸について調査を行い、調査結果を踏まえて浸食対策を関係部局と連携のもと早期に実施すること。
3 県営宮古広域公園の早期整備について
  県営宮古広域公園の計画範囲内には、宮古島市を代表する観光地である与那覇前浜ビーチが含まれており、ビーチに隣接するトイレ・シャワー施設について、老朽化が進んでいることから建て替え等を要望する声が多く寄せられているが、本公園に係る都市計画決定によって、市において整備が行えない状況にあることから、県において老朽化の進んだ施設の整備を先行して実施すること。
4 産業廃棄物の処理に係る輸送費への補助について
  産業廃棄物については、適正処理のため分類別に特定事業者による処理が必要となるが、宮古島内での民間の廃棄物処理業者は限られており、使用済タイヤや漁港に放置・廃棄された船舶等は海上輸送にて搬出し、処理を行わなければならない状況にある。島外へ海上輸送を行っての産業廃棄物処理は、陸路による搬出での処理と比較して割高となるため、沖縄本島地域より離島の排出者の負担は非常に高額となっている。
  ついては、島内で処理ができない産業廃棄物に対して海上輸送費の補助を行う等の支援をすること。
5 市内空港・港湾施設の早期の機能強化について
  新石垣空港の乗降客数は今後さらなる増加が見込まれることから、同空港の機能を拡充し、受入れ体制を充実させることで、県が掲げる観光客数1200万人の目標へ貢献することが可能になると考える。また、有事等が生じた場合の石垣市民の生命・身体・財産の十全な保護や経済振興の観点からも、滑走路の延長など空港・港湾施設の機能強化はさらに重要性を増している。
  ついては、駐車場の狭隘解消など、空港・港湾施設の機能強化に向けた調査の実施等について、早急な予算措置を行うこと。
6 村営住宅の建築入札不調への支援について
  離島においては、建築業者が少なく入札不調が続き、建築工事執行に厳しい状況が続いているため、入札不調に対して県が支援すること。