陳情文書表

受理番号第193号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和2年11月17日 付託年月日令和2年11月25日
件名 飲み水の安全を調べ市民の健康を調査することを求める陳情
提出者有機フッソ化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会
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要旨


 厚生労働省は、今年4月、PFOS及びPFOAの含有量について、1リットル当たり50ナノグラムの暫定目標値を設定した。県も年2回水質調査を行っており、この1リットル当たり50ナノグラムを安全目標としている。しかし、アメリカにおけるPFAS製造会社が調査した2012年の「C8科学調査」によると、①妊娠高血圧症並びに妊娠高血圧腎症、②精巣がん、③腎細胞がん、④甲状腺疾患、⑤潰瘍性大腸炎、⑥高コレステロールの6項目の健康被害が確認されており、米国内では、PFAS関連物質の含有量は1リットル当たり1ナノグラム以下にすべきであるという科学者も増えている。
 この点、北谷浄水場の汚染水取水を止めることについて、内閣府、総合事務局と沖縄県の間で話合いは持たれたようであるが、具体的な動きはない。私たちは、北谷浄水場から生活用水の供給を受けている関係7市町村議会に対して下記と同様な陳情を行い、北谷町・中城村・那覇市では採択されるなど、7市町村の首長及び議会が直接、声を上げている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 嘉手納基地由来のPFASを含む河川等及び井戸群からの取水を止めること。
2 嘉手納基地由来のPFASによる水質及び土壌による汚染状況を特定するため、嘉手納基地への立入調査を実施すること。
3 7市町村(沖縄市、宜野湾市、浦添市、那覇市、北谷町、北中城村及び中城村)の住民の健康に関わる科学的根拠となるPFAS血中濃度調査及び疫学調査を実施するとともに、県内の他地域でも広く実施し、比較検討すること。
4 記事項1から3までに関する意見書・決議等を可決し、米軍、国及び県関係部局に対して送付すること。
5 「有機フッソ化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会」のメンバーから、直接意見を聴取すること。