要旨
令和2年11月14日深夜、沖縄市仲宗根町の道路において、衝突事故を起こした嘉手納基地所属の米空軍兵が警察官による呼気検査を拒んだため、飲酒検知拒否の道路交通法違反容疑で現行犯逮捕された。その後の検査により基準値の約4倍のアルコールが検出された。また、同月20日には、北谷町美浜において米空軍兵が基準値の3倍を超える酒気帯び状態で乗用車を運転し、対向してきた原付車両と衝突する事故を起こし逮捕された。さらに同月26日にも米空軍兵が那覇市牧志において、酒気帯び運転で逮捕されるなど、同基地所属の軍人・軍属による道路交通法違反が多発しており、今年だけで10件以上に上っている。
嘉手納基地第18航空団の複数の部隊においては、11月中旬以降飲酒を制限する命令が相次いで出されているとの報道があったが、依然として改善が見られない。この状況は米軍における綱紀粛正及び再発防止の取組、また米軍内で実施している教育プログラムの在り方に疑問を抱かざるを得ない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 軍人・軍属へさらなる綱紀粛正の徹底、実効性ある再発防止策を講ずること。
2 日米地位協定の抜本的な改定を行うこと。 |