陳情文書表

受理番号第90号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和3年4月30日 付託年月日令和3年6月15日
件名 寄附及び広告出稿等の支援を求める陳情
提出者ニッケイ新聞社東京支社
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要旨

 
 ブラジルの日系社会において、ニッケイ新聞は唯一の邦字紙となったが、次の世代に日本人としての誇りと文化を伝承していくため、多くの日系人から存続を懇願されている。同時に、ブラジル社会への日本文化の伝播とソフトパワーの最前線としての役割も担っている。しかし、移住者の高齢化により購読者が先細りする中で、新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞に伴い広告主が激減している。また、日本と異なりブラジル政府から企業への支援が全くなく、当紙の経営は大きく傾き、このままでは存続は難しい。
 このため、関係各位に支援を要望しているところ、静岡県が2月に計12回の半ページ広告を掲載し、県の特産品や歴史、特徴を紹介するとともに県人会や在日ブラジル人のことも紹介する多彩な内容で好評を博した。これは総務省の中南米日系社会と国内自治体との連携促進事業プログラムを活用して広告出稿したもので、県側の費用負担はない。寄附金という形で支援を受ける場合、現在の寄附口座では税制上の問題があるため、在サンパウロ日本国総領事館の助言を受けて、現在NPO法人化を進めているところである。法人の設立には時間がかかるが、設立登記終了後、改めて寄附を依頼する予定である。
 ついては、広告主が激減し経営が大きく傾いている当紙へ、広告出稿するなどの支援を行うよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 本県では、概ね5年に1度、世界中のウチナーンチュが一堂に会する「世界のウチナーンチュ大会」を過去6回にわたり開催してまいりました。
 令和4年度に開催予定の第7回大会では、コロナ禍を勘案しハイブリッド方式による各種イベントのライブ配信等も予定しており、各年代層に応じたきめ細やかな広報活動を行なうことで、国内外から来県できない県系人に加え、高齢で大会に直接参加出来ない方や、現地県人会に未加入で大会の存在自体を認識していない方々についても大会参加へと繋げていきたいと考えております。
 県としましては、各世代層に応じた効果的な広報活動を行うための媒体の一つとして活用を検討しているところです。