要旨
令和5年12月18日、嘉手納基地に巡回配備されているF35A戦闘機が、飛行訓練中にコックピット下右側にある機体パネルを落下させる事故が発生した。米軍は翌19日にパネルを紛失したまま嘉手納基地に帰還したことを認め、「パネルは海上に落下したものと思われる。損傷や負傷者の報告は受けていない。現在、パネルの状況を調査している」と発表した。
県内における米軍機の部品落下事故は、復帰後から近年に至るまで枚挙にいとまがなく、日頃から居住地上空での飛行や急旋回訓練を行っている戦闘機から機体の一部が落下する事故が起こること自体、看過できない。万が一居住地に落下すれば住民を巻き込む大惨事につながり、町民に与えた不安と恐怖は計り知れず、米軍の整備点検及び安全管理体制の欠如に対し強い憤りを禁じ得ない。また、米軍は「安全な飛行作戦を実施することに引き続き尽力する」との考えも示したが、事故発生当日の午後には事故原因及び再発防止策を明らかにしないまま同型機が飛行する様子が確認されており、米軍の軍事訓練を優先する姿勢に不信感は募る一方である。
ついては、町民の生命、財産、安全及び平穏な生活を守るため、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 事故原因が究明され有効な再発防止策が講じられるまで、F35戦闘機の飛行
訓練を停止すること。
2 全ての航空機の整備点検、安全管理を徹底すること。
3 全ての航空機の居住地上空での飛行訓練を禁止すること。 |