陳情文書表

受理番号第24号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年2月7日 付託年月日令和5年2月14日
件名 新型コロナウイルスから子供を守るため学校や園の空気環境の改善を求める陳情
提出者学校園の空気環境を考える会 沖縄支部
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要旨


 学校は、本人や家族に持病があるなど様々な事情を抱える子供たちが集まる場所である。今冬は新型コロナウイルスとインフルエンザのダブル流行となり、既に学級閉鎖が多発している状況であるが、マスク着用を推奨しない場合、医療にかかることができない子供や後遺症で苦しむ子供がさらに増える危険性がある。我が国の対策は窓を開けての換気にとどまっているが、窓開け換気は天候や騒音対策のため実施が難しい場合があり、不十分である。また、沖縄県では、学校の教室内へのCO₂モニターやサーキュレーター等の設置が十分でなく、安全な空気環境が常時保たれているとは言えない。文部科学省は、換気のための補完的な措置を講じて十分な換気を確保することが重要であり、高機能換気設備の学校への導入等を積極的に検討するよう促している。私たちも、安心・安全な環境整備をする前に、様々な感染対策の緩和を急ぐことは適切ではなく、どのような季節、気候でも、マスク着用の可否にかかわらずどの子供も平等に安定して守れる環境を整えることが今一番になすべきことと考える。対策なしのマスク着用緩和を不安に感じる子供や保護者の声に耳を傾け、科学的な知見等を踏まえ、より安全・安心な学校環境を整備してほしい。
 ついては、マスク着用基準を見直す前に、空気清浄機、中性能フィルター、換気設備及びCO₂モニター等を導入して、教室内の空気環境を安全に整えるよう配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

【保健体育課】
 県教育委員会としましては、学校の教育活動を継続していくために、引き続き、手洗い、換気等の基本的な感染対策を講じることは、重要であると考えております。
 換気についてはCO2モニターやサーキュレーター等の換気対策機器も活用し、効果的な換気対策を講じるよう周知しております。
 引き続き、市町村及び県立学校に対して、換気対策機器の設置を促してまいります。