陳情文書表

受理番号第43号の2 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和3年3月2日 付託年月日令和3年3月17日
件名 国道449号(名護・本部地区)での粉じん等の環境調査の実施と過積載車両の取締りを求める陳情
提出者*******
要旨


 名護市から本部町にかけての国道449号北側には多くの鉱山(石灰岩の砕石場)が続いている。この国道は、美ら海水族館等に向かう多くの観光客の車両が走る県内でも有数の観光道路であるが、土砂が削られた景観上の問題や、土砂・石材を搬送するダンプトラックによる粉じん等の問題が極めて深刻な状況となっている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 国道449号の一帯では、採石事業やダンプトラック走行により舞い上がった粉じんで周辺の住宅や国道の街路樹等も真っ白になっていることから、県は、鉱山周辺の住宅地区・国道で粉じん・騒音・振動等の環境調査を実施すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

1 国道449号周辺の粉じんや騒音の状況について、令和2年10月から11月にかけて名護市宇茂佐区、屋部区、山入端区、安和区に聞き取りを行ったところ、「ダンプ等大型車両による騒音・粉じん苦情は5,6年前からあるが、辺野古の工事に関係して増えたということはない」、「国道449号については、トラックは朝に多く、ずっと通っている状況。どれが辺野古関係の車両か分からない」などの意見がありました。
 以前から苦情が多く、トラックの交通規制の要望があった宇茂佐区、屋部区の住宅地を通る旧国道449号において、令和3年1月から交通規制が開始され、最大積載量8トン以上の車両の走行が禁止されております。
 名護署に確認したところ、旧道を走行するトラックは大幅に減少しているとのことであり、それに伴い粉じん、騒音等の影響は低減しているものと考えております。
 また、令和3年3月26日に国道449号の2地点で昼間の自動車交通騒音の測定を行ったところ、本部塩川港と安和桟橋間の地点で72dB、塩川集落付近で68dBでした。
 なお、令和3年6月28日に崎本部区に聞き取りを行ったところ、「住民から騒音や粉じんの苦情の申し立てはない」とのことでした。
 引き続き、生活環境を保全する観点から国道449号周辺の粉じんや騒音等の状況について、地域住民に確認のうえ、名護市や本部町、関係機関と連携し、必要な対策を検討してまいります。