要旨
本市は、平成18年に４町村合併により誕生し、新市としての一体的なまちづくりを支える幹線道路網の整備・強化に取り組み、南部東道路の整備促進と関連市道整備を重点的に行ってきた。南部東道路は、沖縄本島南東部への人と物の交流、迅速化による地域経済の好循環化と地域振興を担い、重要度は大きく増している。一方、関連市道については沖縄振興公共投資交付金を活用し、南部東道路のインターチェンジと国道・県道及び主要広域拠点施設等を結ぶ道路として整備を進めてきたが、近年、その交付決定額は要望額の約50％前後にとどまり、令和６年度の内示額は31％まで落ち込んでいる。このような状況では、合併後の一体的なまちづくりを進める上で大きな支障が生じ、市民の安心安全な生活を脅かすような現状をなかなか改善できない。
本市においては、市の均衡ある発展を目指して、市の中央部をまちづくりを推進する「先導的都市拠点地域」として位置づけ、都市拠点整備に取り組んでいる。令和６年夏には、沖縄初出店となる大型商業施設（コストコ）の開業が予定されている中、周辺道路の交通渋滞も想定され、幹線道路網整備の遅れは、観光、防災の面からも本市の大きな課題となっている。
ついては、安定的な道路整備財源の確保及び本市における市道整備の実情やその必要性及び緊急性を認識し、道路整備に必要な予算を措置するよう配慮してもらいたい。 |