要旨
嘉手納基地では、住宅地に近接する通称「パパループ」地区付近からエンジン調整音等の地上騒音が昼夜を問わず鳴り響き、町中に排気ガスの悪臭を漂わせ平穏な日常生活に大きな悪影響を及ぼしている。嘉手納町議会は、再三にわたりパパループ使用の即刻禁止を求めているが、米軍の予算不足で整備格納庫が未着工であることを理由に現在も駐機場として使用されており、米軍は、整備格納庫の完成までの間、パパループを継続使用するとしている。このような中、令和4年5月25日、第18航空団司令官から嘉手納町長等に対し、現在は北側滑走路付近に設置されている防錆整備格納庫をパパループ内の住宅地側にある区画に規模を拡大し整備する予定であり、移設後はE3早期警戒管制機等の大型機にも対応した高さ約30メートルの施設整備を計画しているとの説明があった。当該施設は危険性や環境悪化のおそれがある工場に類する施設と推察される。施設に関する具体的情報はないものの、周辺環境へ多大な影響を与えかねない大規模施設をパパループ内の一角に新たに整備することは、町民へもたらされる基地被害の増大が容易に予想され、同地区の恒常的使用につながりかねず、いかなる理由があれ本移設計画は断じて容認できない。
ついては、パパループ地区内への防錆整備格納庫の移設計画を即時撤回するよう配慮してもらいたい。 |