要旨
新石垣空港の乗降客数は今後さらなる増加が見込まれることから、同空港の機能を拡充し、受入れ体制を充実させるための滑走路800メートル延長・強度強化等の整備が必要である。滑走路延長については、有事等が生じた場合の石垣市民の生命・身体・財産の保護や経済振興の観点からも、早急な予算措置の必要がある。
また、竹富町は島々から成る島嶼町であり、その中でもさらに南に位置する波照間島では平成20年以降、航空路線が廃止され、昨年12月から運航再開の予定だったが、いまだに就航できていない状況にある。波照間島の交通手段として船舶が運航しているが、荒天時には欠航が多く、島民はもとより観光客にとっても計画的に旅行ができる航空路の再開は必要不可欠である。早期航空路再開、就航実現と同時に、今後を見据え、50名乗りの航空機が利用できるよう、現在800メートルの滑走路の延長に向けた取組が必要である。
さらに、与那国町は台湾に最も近い日本最西端の島であり、近年は台湾の危機をめぐり様々な情報がメディアを通して報じられているが、有事の際、国民保護の観点から、島外へ全島民を避難させる必要が生じる可能性がある。与那国空港は、平成19年に1500メートルから2000メートルに滑走路を延長し輸送能力の増加を図ったが、国民保護の観点からさらなる空港の機能拡充が必要である。
ついては、八重山三市町における空港滑走路の延長等及び早期航空路の再開を実現するよう配慮してもらいたい。 |